2009年7月19日日曜日

我らが手本

 迷える国民に生き方を教えてくれていた国のリーダーが、まもなく去る。
 国のリーダーたる者、国民にその生き方の見本とならなければならない。

 近年稀にみる自己欲の強いリーダーが国民に教えてくれた生き方は、「反省はするな」「自己を正当化しろ」であった。
 これほど我らの倫理に反する生き方を教えてくれたリーダーが、短期で去ることは残念だ。官僚は今までの言動に輪をかけて自己を正当化し、それが正しいことを身を以て教えてくれていたリーダーが変わることに、大きな不安を抱いていることだろう。

 我々平民も、やっと自分の言動を正当化する手法を身につけ、これから様々な悪事に手をつけようと企てていた矢先、そのお手本が消えてしまうのは不安である。

 山本五十六の「男の生き方」ではなく漫画本を手にし、スラックスの裾には重しを入れてカッコばかり気にして中身は無くてもよいことを教えてくれた結果、それを手本としてカッコだけで中身が空っぽの若者が巷にあふれている。
 彼らにとっても世間的評価が変わることに不安を持ち、リーダーがそのままリーダーでいることを望んでいる。
 それを政治家として人気があると、はき違えるアホな政治屋が消えるのは残念!

 「反省」という言葉も思考もないリーダーが辞めるのは
それを手本にしたかった善良な国民にとって、これほど悲しいことは無い。
もう少し続けてくれていたなら、子殺し、親殺し、通り魔殺人、放火、強盗の蔓延した腐りきった社会の中で、「自分の正当性」が主張できたのに残念!

 いや、そんなに心配することはない、
取り締まるべき警察は万引きや痴漢、以前にはパトカーに乗って制服のまま、意にならない女性を撃ち殺しに行ったこともあった。
こうした事件はまず隠し、発覚したら「知らなかった」としらを切る。
 彼らは自らの身を挺して、国民に生き方を教えてくれている。

 使い込みが発覚した公務員も返済すればお咎めなし。盗みで捕まったら、盗んだものを返して言おう「公務員は発覚したときに返せばお咎めなしだ」と。
 こうした言い訳を教えてくれていたのだから、無駄にしては彼らに失礼だ。

 裁判官も税務署の職員も痴漢や万引きを繰り返し、国民が裁判や脱税した時の「反論」を用意してくれる。

 子どもの教育機関と勝手に思っている学校では、苛めが発覚しても苛めは無かったとコメントし、訴えている学生には素知らぬ顔。
 この「なかった」との一言で、いじめていた人は正当化される。
 「あれは苛めじゃなかったんだ」
 
 この繰り返しで苛めが正当化されて、苛めがなくなるわけがない。なんせ、その行為は苛めじゃないんだから。

 子どもの教育を自負する学校が、こうやって社会への誤摩化し方を教えてくれる。
 子どもたちは幾何学なんぞよりよほどこうした授業の方が面白いから、吸収もはやく、こうやって社会で生き残る手法を身につけてさせてくれる。
 素晴らしい学校教育、万歳だ。


 まだまだこの国は捨てたものではない。

 そういえば今のリーダーはキャンキャンよく騒ぐな
 まるでスピッツみたいだ

 犬は自信の無い臆病な小型犬ほど
 よく吠える!

1 件のコメント:

履歴書の見本 さんのコメント...

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。