相撲の世界では勝負の勝ち負けに金が賭けられている。
これは公然の行いとして行なわれてきた。
懸賞金の名目で勝ち名乗りを上げた者が土俵上で受け取っている。
胴元は分け前を受け取る協会である。
こうした中で暮らしている者は、金をかけて遊ぶことを悪いとは思わない。
土俵の上であろうが遊びであろうが、勝った者が儲け、負けた者は支払うのが常識となっている。
だからいくら追求されようとも、金をかけて遊ぶことを悪いとは思わず、協会もはっきりした断罪を下そうとはしないのだ。
ま、期待する方が間違っている。
相撲界にいれば、理事長以下全員何らかの形で手を染めているのだから。
事なかれ主義のNHKは名古屋場所を中継する是非を国民に問うた。自分で判断することを逃げるNHKらしい処し方だ。60%以上が中継に反対したらしい。
こんな当たり前のことも「皆様のNHK」は判断できずに、まだ結論を先延ばしにしている。
中継の是非を問うた結果を聞いた協会の理事は、
「高齢の祖父が寂しがるから中継を止めないでくれ」という投書がきたと話し、涙顔を演じてみせた。
場所の中止を迫られた別の理事は、
「多くの人たちがかかわっておりその家族の生活に影響する」から開催をしたいと言った。
よくもこれだけ無責任なずるい考えが浮ぶものだ。
「視聴者」やかかわる人の「家族」を思いやるなら賭博やバクチは「やってはいけないこと」。
やってはいけないことを「視聴者」や「家族の生活」を無視して何十年も続け、バレたからと言って今さら第三者を思いやる素振りをするとは、チャンチャラおかしいのは通り過ぎて腹が立つ。
こういうのを「浅知恵」という。
昔から、相撲の興行に地元のやくざはつきもの。
今更のように、ヤクザとの関係をとやかくいうのは偽善的。
野球賭博の胴元がヤクザだというのが理由で、不承不承に処分したり中継の是非を問うのも偽善的。
宝くじのように胴元が自治体で集めた金で私服を肥やしている官僚のほうが、よほどあくどく社会のダニといえる。
なぜって?
ヤクザは「悪」を売り物にして悪銭を稼ぐ正直者だが、官僚は「正義」を売り物にして悪銭を稼ぐ極悪人だからだ。
文部科学省も「国技を守る」という偽善をやめて助成金を廃止することだ。
甘やかすとろくな人間にならないのは、今も昔も同じこと。
力士を立ち直らせるのは先ず、懸賞金を廃止すること。
そして賭博に無駄金を使わないよう報酬を会社員並みにすること。
そして浮いた資金で、引退後の力士の生活を保障することだろう。
また何より、中学を卒業してから花札賭博の中で暮らして成長し、一般社会の常識やしきたりを理解していない連中が集まっている協会を解体することである。
NHKもそろそろ、自分で是非をはっきりとする大人になったほうが良い。
あ、NHKも「甘やかされているろくでもないモノ」の代表格だった!
援 軍
2 週間前