2009年7月30日木曜日

100年に一度の大不況とは何ぞや

 昨年の世界的金融危機から、政府は100年に一度の大不況という。
 その不況も、底が見えた、もう大丈夫という。
 何かおかしくないだろうか?

 歴史年表を100年遡ってみよう。
 100年遡る途中、82年前の1927年には、「ブラックマンデー」ニューヨーク発の世界大恐慌があることに気づかないか?
 100年ということは82年前も含まれているのだ。

 100年に一度の大不況というのは、いつものごとく政府による言葉の誤摩化しに過ぎない。
 100年に一度ということは、「世界大恐慌以上の不況ですよ」といっていることになる。

 この大不況が政府の言う小手先だけのバラマキ政策で改善されることはなく、自民党の悪賢い選挙に向かっての国民騙しにすぎない。

 世界大恐慌から脱皮できたのは世界大戦であった。
 今この状況から抜け出せるのは、やはり「戦争しか無い」と考えている国がある。
 それはアメリカ。
 アフガニスタンやイランでは戦火が大きくならず、目論みが果たせない。
 そこで発火点は朝鮮半島を想定(期待)。

 北朝鮮がミサイルを発射しようが核を開発しようが、中途半端な態度を取っている理由はここにあり。
 アメリカにしてみれば早く、北朝鮮が戦闘行為に踏み切るのを待っている。
 よしんばミサイルを発射してもアメリカ本土に到達することはないと見ており、せいぜい朝鮮半島や日本が火の海になるくらいだと判断している。
 北朝鮮が戦闘行為に踏み切ったら、これ幸いとアメリカは第三次世界大戦へと突き進むだろう。

 中国が北朝鮮に同情的に見えるのは同盟国だからではない。
 今や中国の同盟国はアメリカである。

 中国が北朝鮮に正面切って制裁に踏み切らないのは、戦争になった場合国境から流れ込む北朝鮮側の難民に警戒しているからに他ならない。

 100年に一度の不況とやらに騙され、夏祭りに浮かれている間に、不況克服作戦は静々と進められている。

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